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住宅の「省エネ性能ラベル」とは?

2025年4月より、すべての新築住宅や小規模な非住宅建築物において、「省エネ性能ラベル」の表示が義務化されました。

これまでは任意表示にとどまっていたこの制度が義務化されたことで、住宅購入時の判断材料に“性能の見える化”が本格的に取り入れられる時代に突入しました。

🔍 省エネ性能ラベルとは?

このラベルは、住宅のエネルギー性能をわかりやすく伝えるための表示です。

国が定める**「住宅トップランナー制度」**に基づき、次のような情報が記載されます。

  • 断熱等性能等級(1〜7)
  • 一次エネルギー消費量等級(1〜6)
  • BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)による星マーク評価
  • ※併せて「フラット35」や「ZEH」への適合有無なども任意で記載可能

これらの情報が一覧で表示されることで、間取りや見た目だけでは判断しづらい住宅の“中身”=性能が誰でも比較・検討しやすくなります。

💡なぜ今、「見える化」が必要なのか?

背景には、以下のような社会的課題があります。

  • エネルギー価格の高騰:電気・ガス代の負担が年々上昇
  • 地球温暖化対策:脱炭素社会の実現に向け、住宅からのCO2削減が求められている
  • 高気密・高断熱住宅の重要性:快適性と省エネ性を両立できる住宅へのニーズが高まっている

これまで、住宅の性能は設計図面や説明を通じてしか分からず、購入者にとっては不透明な部分が多いものでした。

今回の制度変更により、「性能情報のラベル化」が義務づけられることで、消費者は比較しやすくなり、事業者には適切な説明責任が求められるようになります。

🏡 IEKAUで図面を選ぶときにも役立つ視点に

IEKAUでは、全国の建築会社や設計士が手がけた住宅図面を取り扱っています。

今後、省エネ性能への関心が高まる中で、「断熱性が高そうな間取り」や「エネルギー効率を意識した設計かどうか」など、図面から読み取れる視点も一つのヒントになるかもしれません。

たとえば…

  • 窓の配置や開口部の大きさ
  • 屋根の形や庇の出方
  • 平屋か2階建てかといった構成の違い

といった要素にも、暮らしやすさ・冷暖房効率のヒントが隠れていることがあります。

IEKAUの図面を見ながら、そうした視点を持つことで、

“住まいの快適性”にも目を向けるきっかけになれば幸いです。

🔚まとめ:これからの“家選び”は、性能も一緒に比べる時代

これからの住宅選びは、見た目や広さだけでは語れません。

「その家でどんな暮らしができるのか」「毎月の光熱費はどれくらいか」「夏も冬も快適に過ごせるか」といった視点も、住まい選びには欠かせない基準となります。

IEKAUでは、設計者・建築会社の知見が詰まった図面を通して、住まいの可能性を広げるお手伝いをしてまいります。

省エネ性能ラベルの義務化をきっかけに、“暮らしの中身”にも目を向けてみませんか?

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